研究課題/領域番号 |
10771246
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長岡 康夫 京都大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (90243039)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 不斉共役付加反応 / リチウムチオラート / 外部キラル配位子 / 不斉プロトン化反応 / 連続不斉点構築 / 触媒的不斉共役付加反応 / チオール / キラル配位子 / 不斉プロトン化 / 共役付加反応 / チオフェノール / カルバニオン / 炭素求電子剤 / タンデム型反応 / 環化反応 |
研究概要 |
近年、医薬品等の生理活性物質の化学合成において、望みの光学活性体を高い光学純度で定量的に合成し得る合理的手法の開発が求められている。特に有機化合物の基本骨格を形成する炭素ー炭素結合の効率的な不斉点構築法の開拓が最優先課題の一つとなっている。本研究はβ位に不斉チオ基を有するエステルカルボニルα位アニオンを親電子剤で捕捉させβ位に続くα位、さらにその側鎖における連続不斉炭素ー炭素結合構築法の開発を目的とする。チオフェノールの不斉共役付加反応を基盤とする連続不斉点構築法を実践的価値の有る反応として開発することを目指している。 我々は触媒量の不斉配位子とリチウムチオラート存在下90%ee以上の高い選択性で種々のエノエートに対して2-置換ベンゼンチオールが共役付加することを見いだしている。本年度は本反応を不斉プロトン化反応として展開することに成功した。すなわち、リチウムチオラートの付加後エステルα位に生じるアニオンのプロトン化が高い立体選択制で進行する事を期待して、本反応をα位にアルキル置換基を有するエノエートに適用した。その結果期待通り高い選択性でα位がプロトン化されて、エステルα位の不斉点構築に成功した。チオ基は容易に脱離可能であり本反応はα置換エノエートの不斉還元と等価の反応となる。我々は更に、リチウムチオラートの付加後生じるエステルα位のアニオンに対してアルデヒドを求電子剤として作用させることで炭素ー炭素結合を形成するっことに成功した。本反応を分子内の環化反応に応用して、坑腫瘍活性を有する化合物の合成に成功した。
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