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生薬紫根抽出成分によるアポトーシス誘導機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10771322
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医薬分子機能学
研究機関昭和大学

研究代表者

橋本 幸子  昭和大学, 薬学部, 助手 (90266164)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアポトーシス / 紫根 / MAPキナーゼ / フラボノイド / カルパーゼ
研究概要

紫根の一成分であるβ-hydroxyisovalerylshikonin(β-HIVS)により誘導されるアポトーシス及び形態変化のシグナル伝達機構を解明するため、主にHL-60細胞を用いβ-HIVSを処理して以下の実験を行った。
1)β-HIVS処理により発現誘導する遺伝子を検索するため、サブトラクション法を用いて解析を行った。その結果、β-HlVSにより増加するクロ-ンの数40、減少するクローンの数12を得た。さらにジーンバンクデータベ-スによリホモロジー検索を行ったところ、細胞の形態変化に関与するp21-Arcと相同性を有する遺伝子産物を確認した。
2)HL60細胞にβ-HIVSを処理し可溶化後、SDS-PAGEを行うと分子量約12kDaのバンドの増加が認められたので、そのタンパク質をHPLCで精製しアミノ酸配列を決定したところ、β-HIVSによって増加するバンドは既知のタンパク質であるヒストンH4であった。
3)β-HIVS処理によりMAPkinaseの上流に位置するMst1(Krs2)の活性化が確認された。
新規抗癌剤の開発を行うため、マメ科の生薬山豆根からアポトーシス誘導成分を分離し、同定を試みた。
4)NMRにより構造決定を行ったところ、インフラボノイド骨格を有するソフォラノンであることがわかった。本薬物は人白血病細胞に対し、20μMでアポトーシスを誘導し、その他固形癌細胞に対しても影響がある。また、本薬物をアポトーシスや分化誘導に影響を与える薬物で同様な基本骨格を有するダイゼインやゲニステインと比較したところ、これらの薬物よりも強力であることがわかった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sachiko Hashimoto: "β-Hydroxyisovalerylshikonin inhibits the Cellgrowth of various cancer cell lines and induces apoptosis in leukemia HL-60" Journal of Biochemistry. 125. 17-23 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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