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線虫を用いた内分泌撹乱物質の簡便な生物学的影響評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10771326
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境系薬学
研究機関有明工業高等専門学校

研究代表者

富永 伸明 (冨永 伸明)  有明工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30227631)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード内分泌撹乱物質 / 線虫 / ビテロゲニン / エストロゲン / RT-PCR / メタロチオネイン
研究概要

昨年度の研究の結果,線虫を天然の女性ホルモンであるエストラジオールあるいはビスフェノールA等のいくつかのホルモン様活性を持つと言われる化学物質に曝露することで卵黄タンパク質ビテロジェニンが誘導される事を明らかにできた.本年度は定量性を高めるためにcompetitive PCRの実施を試みた.その結果,約40および80塩基対欠失させて作成した2種類のcompetitorは両方ともビテロジェニンcDNAと定量的に競合し,定量可能であった.しかし,本年予定していた抗ビテロジェニン抗体の作成はタンパク質の発現条件の検討が上手くいかず作成できなかった.また,本年度は重金属類の多くもホルモン様,抗ホルモン様作用が疑われていることから,重金属の影響を検討した.方法は線虫のメタロチオネイン遺伝子の特異的プライマーを作成し,ビテロジェニンとメタロチオネイン遺伝子の発現を同時にRT-PCRによって測定した.その結果,水銀,カドミウムにおいては曝露30分後から定量的にメタロチオネイン遺伝子の誘導が検出でき,従来の培養細胞を用いた検出系と比較して遜色ないかそれ以上の検出感度を示した.同時にビテロジェニン遺伝子は,いくつかの重金属によってわずかではあるが誘導される傾向も見られた.
以上のことから,タンパク質レベルでの評価系を構築することはできなかったが,本研究課題の目的である内分泌撹乱物質の影響が線虫のビテロジェニンおよびメタロチオネイン等の遺伝子を指標としたRT-PCR法で簡便に評価できる可能性があること,さらには近年問題となっている動物に変わる代替材料として線虫は非常に有効なツールとなる事を示すことができた.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takaichi Miwa: "The establishment of the new safety test with C. elegans"Biomed. Res. Trace Elements. 10(3). 285-286 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Sinya Kohra: "Determination of a screening system of endocrive disruptors by the induction of vitellogenin mRNA in C elegans larvae" Journal of Health Science. 45. 37 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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