• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

病院環境における不眠患者の入眠を促進するフットケアに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10771366
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関大阪府立看護大学

研究代表者

新田 紀枝 (新田 紀江)  大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (20281579)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード足浴 / マッサージ / フットケア / 高齢者 / 睡眠 / 副交感神経優位 / 下肢の保温
研究概要

前年度に考案したフットケア方法の生理的効果について,足浴あるいはマッサージによる単独効果であるのか,足浴とマッサージの相乗効果であるのかを明らかにするために基礎的実験を行った。研究の同意が得られた健康な高齢者10名を対象にして,足浴,マッサージ,フットケア,安静臥床のみ(コントロール)の実験をランダムな順番で行った。ケアの生理的効果の指標として,被験者の心拍数,血圧,口腔体温,下肢深部皮膚温の測定を行った。ケア前の測定値を基準値とし,ケア後の時間経過における変化率を用い,分析を行った。その結果,(1)いずれのケア群においても血圧,口腔体温の変動は少なかった。(2)マッサージ,フットケア群は,コントロール群と比較してケア後有意に心拍数が減少した。足浴群について統計的有意差はなかったが心拍数の増加が認められ,ケア後10分以降に心拍数の急激な減少が認められた。(3)いずれのケア群においても下肢の未梢温が上昇されるが,温熱刺激を利用する足浴,フットケア群はケア直後から下肢温の上昇が認められた。以上より,足浴あるいはマッサージ単独でも効果はあるが,この二つを組み合せによってさらに生理的効果が期待できる。
考案したフットケアの睡眠への効果を明らかにするために,入眠困難の訴えがある成人女性2名に対して,就寝前にフットケアを実施し,起床後に質問紙による主観的効果の調査を行い,ケアをしないコントロールと比較した(計5日間)。その結果,フットケアをされることの気持ちよさの主観的評価は高かったが,フットケアをされたからといって常に入眠が促進されなかった。その理由の一つに,被験者の日中の活動の程度,精神的ストレス等の影響が考えられた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 新田 紀枝: "高齢者を対象にしたフットケアに関する生理的効果"第30回日本看護学会論文集(総合看護). 92-94 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 新田 紀江: "女子学生を対象にしたフットケアの生理的効果" 大阪府立看護大学紀要. 5・1. 41-46 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi