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病気や障害を持つ子どもの社会的相互作用と仲間関係の形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10771389
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

森田 惠子 (森田 恵子)  神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (40194667)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード統合保育 / 社会的相互作用 / 砂場あそび / 観察法 / 病気や障害を持つ子ども / 仲間関係
研究概要

【目的】慢性的な病気や障害を持つ子どもと病気や障害を持たない子どもが、統合保育の場で、どのような社会的相互行為でかかわりあい関係性を生みだすのか、その行動の性質を明らかにすることを目的とした。
【方法】被観察者として、大阪府内K保育園園児130名のうち、2歳児から5歳児クラスの子ども99名(慢性的な病気や障害を持つ子どもは12名)が参加した。観察期間は、1998年7月27日から8月7日までの午前中、自由遊びの時間帯であった。観察は場面見本法(砂場・砂場周辺あそび)と、時間見本法(1人あたり1回を約5分)が選択された。その際、ビデオテープに行動を記録し、その後詳細な記述式観察記録が作成された。社会的相互作用のカテゴリーは、Whiting&Whiting(1978)の研究で使用された12カテゴリーに準じ、子どもの関係性を詳細に把握するための「拒否」と「無視・無関心」を取り出し、14カテゴリーを用いた。
【結果・考察】記述式観察記録は、52場面を作成した。全52場面のうち、慢性的な病気や障害を持つ子どもの含まれている遊び場面は20場面であった。社会的相互作用のカテゴリー化については、20場面のうち10場面を抽出し、2名の独立した評定者が行い、評定者間の一致率は76.8%であった。慢性的な病気や障害を持つ子ども12名のうち、砂場・砂場周辺あそびで観察されたのは8名であった。砂場という限定された場所で観察された病気や障害を持つ子どもは、病気や障害を持たない子どもに比べて少ないことが明らかになった。この結果は、普遍的に認識される可視的な枠に対する「認識の枠」が、病気や障害を持つ子どもと持たない子どもでは異なることが考えられた。社会的相互作用カテゴリーについては、病気や障害を持つ子どもと遊ぶ時に病気や障害を持たない女児の「接触」行為が頻回に観察された。その他、「援助」や「支持」などの向社会的行動が、病気や障害を持たない子どもたちに多く観察されることはなかった。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 森田惠子、浅川潔司: "慢性的な病気や障害を持つ子どもと健康な子どもの社会的行動に関する研究"日本発達心理学会 第10回大会発表論文集. 523 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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