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車椅子バスケットボールのバイオメカニクス

研究課題

研究課題/領域番号 10780018
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関名古屋大学

研究代表者

布目 寛幸  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (10270993)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード車椅子バスケットボール / 脊髄損傷者 / 初期駆動動作 / ボール投能力 / DLT / 力学解析
研究概要

本研究の目的は車椅子バスケットボールにおいて競技者の種々の能力を客観的な指標から定量化することである。本年度は競技中に頻繁にくり返されるにも関わらずその動作のメカニズムが未だ不明である車椅子初期駆動に着目し、片下肢(大腿部)切断者から脊髄損傷者(T12〜T7レベル)までの車椅子バスケットボール競技者12名を対象とし、その基本的なメカニズムの解明するとともに障害のレベルによる動作の違いを3次元的な定量することを試みた。
制止した状態から全力でダッシュする動作(3サイクル)を3台のビデオカメラで撮影し、DLT法により車椅子および身体各点の3次元座標を誤差5mmの精度で算出した。まず、関節運動に関して片下肢切断者では体幹、肩関節、肘関節の動作範囲がストロークごとに小さくなっていく傾向が伺えたのに対し、脊髄損傷者では逆に動作範囲が大きくなっていく傾向が伺えた。さらに車椅子初期駆動動作の特徴としてボート競技におけるボートとヒトとの関係と同様にスタート直後から車椅子と肩の水平速度の間に逆位相の関係が確認みられ、そのパターンは障害のレベルごとに若干の違うことが明かとなった。片下肢切断者における車椅子の速度は推進期が終了し、手がリムから離れて上半身が次の推進期にむけて後方に振りもどされる間にピークを迎えていたのに対し、脊髄損傷者では車椅子の速度は推進期の終了の時刻にほぼ一致してピークをむかえていた。片下肢切断者では上半身の動きを大きく使うことが可能であるため上半身を後方へ振り戻す際、車椅子と上半身との間で運動量の交換が起こりこのような現象が発生するが、座位のバランスに劣る脊髄損傷者では上半身の運動量を大きくすることができないため上半身の運動量を車椅子の加速動作に利用することができず、結果として3%程度の速度の差(3ストローク終了時)が生じると考えられた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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