研究課題/領域番号 |
10780032
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
杉浦 春雄 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (40187646)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | T細胞 / 運動 / 免疫老化 / マウス / マクロファージ機能 / 自発運動 / 老化 |
研究概要 |
老齢期の継続的な運動がマウスのT紬胞系免疫機能に及ぼす影響について検討した。生後1年齢および生後9週齢のBALB/c系雄性マウスを用い、老齢運動群、老齢安静群および若齢安静群の3群に区分した。運動は運動量測定装置を用いた自発運動を暗期の12時間、週3日、8週間にわたって実施した。結果の概要は以下のようであった。 1.胸腺重量、胸腺細胞数およびリンパ球機能に及ぼす加齢の影響:(1)胸腺重量および胸腺細胞数は、老齢安静群が有意(P<0.01)に低値を示し、加齢の影響が認められた。(2)リンパ球機能では、若齢群と比較して老齢安静群のCon AおよびPHA刺激に対するリンパ球増殖能およびCon A刺激に対するIL-2産生能は有意(p<0.05)に低値を示した。IFN-_γ産生能では、両群で差異は認められなかった。IL-4産生能では、若齢群と比較して老齢安静群が有意(P<0.05)に高値を示した。 2.胸腺重量、胸腺細胞数およびリンパ球機能に及ぼす運動の影響:(1)胸腺重量では、老齢対照群と老齢運動群ともに同様な値を示し差異は認められなかった。胸腺細胞数では、老齢対照群と比較して老齢運動群が高値を示し、運動による細胞数の減少抑制傾向がみられた。(2)リンパ球機能では、老齢安静群と比較して、老齢運動群のCon AおよびPHA刺激に対するリンパ球増殖能およびCon A刺激に対するIL-2産生能は、有意(P<0.05)に高値を示した。IFN-γ産生能では、両群で差異は認められなかった。IL-4産生能では、老齢対照群と比較して老齢運動群が有意(P<0.01)に低値を示した。 以上の結果は、老齢期の継続的な運動は加齢により低下を示すT細胞機能をある程度防止することが可能であることを示唆している。このことから、継続的な運動は老齢期の生体防御機能に好影響をもたらすものと考えられた。
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