研究課題/領域番号 |
10780034
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
浪越 一喜 帝京大学, 法学部, 講師 (10228083)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | スポーツサービス / 指導者の資質 / サービスクオリティ |
研究概要 |
スポーツサービスの品質を把握するために、スポーツ施設利用者を対象に質問紙調査を実施した。質問紙にはスポーツサービスの評価項目を34設定し、そのスポーツサービスの構造を明らかにするために因子分析(主因子法・バリマックス法)を行った。スポーツサービスについての評価は「レッスン・プログラム」「サービス提供のシステム」「指導者」「スポーツ・運動効果に関する情報」「スペース」の5因子で構成されていることが明かとなった。先行研究でのパラスラマンら(1985)が行った調査結果のサービス品質を評価する際の基準10領域(有形性、信頼性、迅速性、コミュニケーション、信頼性、安全性、技量、礼儀、顧客理解度、接近性)と比較するならば、「指導者」に関する因子では特に、信頼性、技量(スポーツに関する専門的知識・経験)また、接近性が関連あるものと理解できる。第1因子である「レッスン・プログラム(民間スポーツクラブのインタビューでは、プログラムを商品と位置づけている)」において、有形性や顧客のニーズに適応的なプログラムの設定など顧客理解度との関連性が指摘できる。しかしながら、有形性という点では、スポーツや運動の効果を知るための情報や機会が重要となる点である。また、指導者や指導者を中心として形成されるプログラムは、「満足」を規定する要因ではあるが、利用者の意識水準は下位の方に位置づけられるが、「継続」という視点からは、重要な位置にある。 調査等の成果は、利用者が指導者を認識する場合、技量や人柄等も含めて評価していることが理解できる。参加率の維持・増加においては、指導者の指導技術以外の側面にも留意する必要性を再認識させられるものであった。
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