研究課題/領域番号 |
10780038
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 大阪体育大学 |
研究代表者 |
土屋 裕睦 大阪体育大学, 体育学部, 講師 (80272186)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ソーシャル・サポート / ストレスマネジメント / チームビルディング / 心理的スキル / 大学運動選手 / ストレス対処方略 / UPI(University Personality Inventry) / スポーツチーム / 非合理的信念 / 対人関係 |
研究概要 |
本研究の目的は以下であった。 1 大学運動選手におけるソーシャル・サポートの構成要素とその機能の検討 2 大学運動選手におけるソーシャル・サポートの有効性の検討 3 ソーシャル・サポート獲得に向けた教育プログラムの開発と効果の検討 はじめに先行研究の概観を通じて、大学運動選手におけるソーシャル・サポート研究の必要性(本研究の意義と問題の背景)が、大学運動選手の内的な発達課題との関連から明らかにされた。続いてソーシャル・サポートの概念規定に関わる課題と研究方法論上の課題が指摘され、サポートのタイプ、対処要件と結果変数の関係、サポートの送り手と受け手との関係といった変数を組み込んだ統合的なモデルが構築された(研究1)。続いて、主に質問紙調査と因子分析により「情緒・道具×直接・間接」の4タイプに、娯楽関連サポートを加えた5タイプの大学運動選手におけるソーシャル・サポートの構成要素が明らかにされた(研究2)。さらに事例検討によりそれぞれのサポートとその機能、および有効性を規定する要因の抽出がなされた(研究3)。さらに、ソーシャル・サポートのストレス対処資源としての有効性に注目し、ストレス緩和効果の検討(研究4)およびソーシャル・サポート獲得過程の検討がなされた(研究5)。ここでは、ソーシャル・サポートの有効活用に関わる基礎的条件として、受け手のサポート獲得に向けた取り組みが重要であると指摘された。最後にソーシャル・サポートの活性化を促すような心理・教育的なプログラムが開発され、大学新入部員の適応支援を目的とした実践(研究6)、チームビルディングを目的とした実践(研究7)について効果が検証された。
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