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空間的相互作用モデルにおける空間的集計問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10780062
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関立命館大学

研究代表者

中谷 友樹  立命館大学, 文学部, 講師 (20298722)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード空間的相互作用モデル / 空間単位問題 / 集計問題 / GIS / MAUP(可変面域単位問題)
研究概要

1. 文献研究による基本的な問題点の整理
空間的相互作用モデルにおける空間単位問題は、1)このモデリングにふさわい空間単位を定義するアプローチと、2)空間単位の変更に伴う分析結果への影響をみるアプローチ、に大別できる。本研究では、主に後者のアプローチについて検討している。空間的相互作用モデルの説明変数は、主に距離と質量項に分けて考えることができる。それぞれの変数に対するパラメター推定値が、データ定義の変更によって異なってしまう統計学的な説明について検討した結果、1)集計化による誤測定、2)集計化による複数の変数の混交(共線関係)に問題を分解できることが分かった。前者は近年、立地配分モデル研究において注目をあびている空間データの集計化による距離推定誤差と密接な関係があり、後者は、過去に論争となったデータの空間的自己相関と空間的相互作用モデルのパラメター推定の問題と関連している。
2. GISを利用した実験データ
実験的に問題を考えるためのデータ基盤として、パーソントリップ調査買物流動データと市区町村間人口移動データをとりあげた。ただし、数値地図のハンドリングの難しさから、GISを用いたネットワーク距離の利用は断念した。どちらも基本的な空間的相互作用モデルでのモデリングを行い、それぞれは改良の余地はあるものの、流動の基本的パターンはとらえていた。集計化による距離の誤測定問題は、いずれもトリップの集中の度合いを考慮した集計距離の利用が有効である。ただし、距離の逓減効果が比較的弱い(距離パラメター2前後)人口流動データの場合、あまり集計距離の違いによる影響は現れない。他方、距離の逓減傾向が強いPTデータの場合は、集計距離による違いが大きい。また、モデルの構造を複雑化させると、一般に集計化による結果の違いも複雑となる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩田広幸,中谷友樹: "通勤行動の効果を考慮した買物行動モデル"日本地理学会発表要旨集. 55. 28-29 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 矢野桂司,中谷友樹,石川義孝: "空間的相互作用モデルと地理情報システムを用いた1980年代後半の全国市区町村間人口移動パターンの分析"日本地理学会発表要旨集. 55. 220-221 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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