研究課題/領域番号 |
10780084
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
久保田 恵 岡山県立大学, 保健福祉学部・栄養学科, 助手 (80254564)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / ビタミンD受容体遺伝子多型 / 健常日本人女性 / カルシウム摂取 / 健常成人日本人女性 / ビタミンD受容体(VDR)遺伝子多型 / 遺伝因子 / 環境因子 |
研究概要 |
【目的】骨粗鬆症の発症要因は大きくは遺伝要因と、環境要因とに分けられる。環境要因については、主に栄養と運動そして生活習慣の3つの影書が大きいといわれている。運動の効果としては骨に対するメカニカルストレスがあげられ、同時にカルシウム(Ca)の腸管吸収を促進させることも報告されている。そこで最大骨量獲得に重要な青年期の骨量の維持・増加に運動とCa摂取がVDR遺伝子多型別にどのような影響を与えるかを検討した。 【対象と方法】対象は女子学生がボランティア44名を継続的に部活動で運動を行いつつ、Caを強化した運動・Ca強化群:AC群30名と、運動を行なわず、Ca強化のみ行ったCa強化群:C群14名の2群に分け平成11年4月から平成11年12月までの8ヶ月間実施した。Caの強化方法はCa剤:天然珊湖ミネラルタブレット(Ca:Mg=2:1)を毎日タブレット5錠(Ca500mg)を摂取時間無指定で摂取させた。運動の強化は運動種目等の特別の条件を設けず、部活動を行なった。対象の骨量は実験開始前後にDXA法(QDR-2000)で腰椎L2-L4をQUS法(アキレスA-1000)で踵骨部位を測定した。また体格・体組成、栄養素等摂取状況、運動量、VDR遺伝子多型を調査し、骨量との関連を検討した。 【結果】1)実験前・後ともC群の体位・体組成は身長、体重、LBM、%FatはAC群より低く、%Fat以外は有意差がみられた。2)エネルギー、V.Cを除いた主要栄養素摂取量はC群が高く、C群ではエネルギー、Feが不足しているのみであった。一方、AC群ではCa,V.Cが充足されているのみであった。3)骨量全ての指標及び骨密度は、実験前・後ともAC群が高かった。4)QUS法によるSOS上昇率、及びDXA法によるBMD上昇率は共に少なく、SOS値はAC群が、BMD値はC群が高かったが有意差は見られなかった。 5)T-ALP、B-ALP、及びTR-ACPは、実験前・後ともAC群が有意に高かった。6)VDR遺伝子多型別で検討すると、DXA法による骨密度及びQUS法による3つの骨指標は両群共mm型が最も高かった。実験前後の骨密度の増加率は両群ともMM型が最も高かった。 このことより、VDR遺伝子多型を考慮して運動とCa摂取の指導を行うことは青年期の骨密度獲得に効果的であることが示唆された。
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