研究課題/領域番号 |
10780111
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
小柳 和喜雄 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (00225591)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 教育実習 / インターネット / 教師教育 / 授業分析 / 高等専門教育 / 大学教育 / 構成主義 / 学習環境 |
研究概要 |
本研究は、インターネットやISDNを用いて教育実習をさらに充実させていく方法を2年間に渡り探究し、システム開発とその運用実験から、また日本国内外の専門家からの評価意見を参考にシステムの設計条件や運用条件を含むいくつかの知見を引き出した。 まず(1)本システム開発の発端である教員養成における教育実習の位置づけや期待されている役割の問題性について指摘を行った。 続いて、(2)観察実習や講義を中心とする事前指導に、インターネットを活用し、時間や場所を越えて学生間、学生と授業担当者のコミュニケーションを充実させ、学生に反省的思考を導くためのシステムの開発と運用の結果をデータ化した。 最後に(3)これらの運用結果から導かれた学生と担当教員のそれぞれの要求の関係からシステムの設計・運用における条件をまとめた。 以上のことを通して、OJTによる教育実習に加えて様々なネットワークを用いた教育実習を試行し、統合的な教育実習システムの可能性を検討した。 例えば、具体的な研究の知見として、1)豊かな実践イメージを形成する対話を引き出すために用意したWWW上の電子授業記録も、使いやすさや着眼点などを付加する画面設計の工夫と実際に教育指導(課題を課す)など、目を向けさせる試みを事前指導担当教官がしないと附属教官や先輩のデジタル授業記録や指導案例などは学生にあまり見られないこと。 2)また学生たちに自分の教育観を振り返る対話を引き出すために用意した電子掲示板を活用していく場合も、学生の要求に応じて個別に教育的ナビゲーションをしていくためのコメントが検討される必要があること。 3)それには適宜コメントをするといった直感的な対応だけでなく、学生に観察実習を通して、自己の教育観や経験を振り返らすコメントフレームを担当教員・関連教員が共通原理としてもち、組織的指導の意思統一をしていく必要があること、等が本研究の結果として見えてきた。 (詳細は、別に研究成果報告書を作成したのでそこに記している)。
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