最終年度は、主に以下の2つの内容について研究を行った。 (1)人的ネットワーク・電話回線を使用して教員間で必要となる教育情報を交換・共有する。 (2)人的ネットワーク・電話回線を使用して子供と複数の教員間で必要となる教育情報を交換・共有する。 最終年度では、以下の研究成果を得た。 (1)研究協力者に依頼し、人的ネットワーク・電話回線を使用して教員同士の間で必要となる教育情報や子供と複数の教員間で必要となる協調学習に関する情報の交換・共有をマルチメディアのツールを使用して行った結果、情報交換をする相手が特定されている場合は、さまざまな教育情報を交換する上で時間の節約や郵送料の節約などの点でマルチメディアのツールが役に立つことが分かった。特に遠距離での情報交換については、このツールによってすぐにファイル単位で安全に情報交換ができるということが分かった。このことは、今後、個人情報保護やプライバシー保護の点においてこの方法が役立つことを示唆する。一方、今回使用したソフトウェアは、動画情報の取り扱いやソフトウェアのインストールの点では問題点が残っていた。 (2)さらに今回収集した教育情報は、学校が持っている情報の一部ではあったが、その教育情報量は、非常に膨大であることが明らかになった。どの教育情報が、教員間で最も必要であるのか、さらに細かく調査する必要性がある。
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