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知的障害養護学校幼稚部における逆統合保育に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10780124
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関宇都宮大学

研究代表者

京林 由季子  宇都宮大学, 教育学部, 講師 (20234396)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード統合保育 / 逆統合保育 / 知的障害養護学校幼稚部 / 障害幼児 / 健常幼児 / 連絡帳 / 精神薄弱養護学校幼稚部 / 相互交渉
研究概要

本研究は、O知的障害養護学校幼稚部の逆統合保育に参加した健常幼児の障害幼児に対する意識や態度について検討した。
まず、健常幼児は障害幼児についてどのように保護者に語るのかという点に注目し、連絡帳に記述された幼稚部幼児(障害幼児と健常幼児)に関する言及の分析を通し、その言及内容及び発達的変化について検討した。幼児の言語表現能力は個人差が大きく、また、幼児と保護者の会話の具体的進行の把握は困難な点で、様々な制限はあるものの次の様な傾向が示唆された。連絡帳に記述された健常幼児の障害幼児に関する言及は、「身体的・行動的特徴」が多く、その多くが集まりや設定保育場面での障害幼児の様子に関するものであり、このような構造化された指導の場は、障害幼児一人ひとりの行動に目を向ける上で必要なものであったことが伺えた。全般的に肯定的な言及であったことは、保護者により内容が選択されていること、逆統合保育の形態では"一人だけが違う"という状況は生じにくいこと、教師の個々の障害幼児への働きかけが間接的に統合幼児に肯定的な行動の解釈を提示していること、等が関係してくるのではないかと考えられた。健常幼児の年齢による言及内容は、4歳児期、5歳児期になるにつれ障害幼児の具体的な行動の表現がなされ、それに健常幼児自身による解釈も付加して言及する傾向が伺え、障害幼児のよさを具体的に発見、表現していくようになることが推察された。
次に、行動観察による健常幼児と障害幼児の相互交渉の特徴の検討からは、健常幼児は障害幼児との相互交渉において優位であると考えられたが、健常幼児と障害幼児が"いっしょに遊ぶ"行動は持続されやすいものではなく、障害幼児の応答性の低さや遅れ、健常幼児の働きかける機能の未熟さ等が関連するものと推察された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 京林 由季子: "逆統合保育に参加した健常幼児の障害幼児に関する言及内容"宇都宮大学教育学部紀要. 50. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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