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アルゴリズミックデバッグ手法による分散プログラムのデバッグシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 10780181
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関静岡大学

研究代表者

太田 剛  静岡大学, 情報学部, 講師 (40213730)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード分散プログラム / デバッグ / アルゴリズミックデバッギング / 再演 / アルゴリズミック デバッギング
研究概要

分散プログラムのような,複数プロセスが相互に情報交換しつつ同時並行的に動作するプログラムにおけるデバッグ作業は,単一プロセスによる逐次プログラムのそれと比較してはるかに困難を伴う.それは,同期問題に代表される,複数プロセスの状態を同時に把握しその正誤を判断しなくてはならない点,そしてそのためには次に何を調査すべきであるかを発見するためにある程度の経験が必要であることに,そのひとつの理由がある.
本研究では,この困難に対処するためにアルゴリズミックデバッギング手法を適用することを考えた.これは,次に何を調査し判断すれば誤りの存在範囲を絞り込むことができるのかについての選択権をデバッグ支援システムが持ち,作業者が現在のプログラム状態や達成された機能の正誤にだけ集中できる環境を提供し,利用者の負担を減らすものである.
平成10年度までに,GNUデバッガを基礎とした実働デバッグシステムの骨格を作成した.これは,分散プログラムの稼動ログを収集し,ログによって動作の再現をすること,指定した方法を用いて再現途中に動作を一旦停止すること,一旦停止した任意のプロセスから変数値等の情報を得ることが可能となっている.
平成11年度は,アルゴリズミックにデバッグ作業をする際の,システムの制御方法に焦点を当てた.今回は,誤り位置の絞り込み作業を効率良く行うための発見的手法(ユーザが表明を入力することによって行う)を支援するような制御方法を実現した.ただし,現時点では実装の途中であり,誤り位置の絞り込み作業を完全に自動化するまでには至っていない.このシステムを用いて,2人の哲学者の食事問題を例題とした実験を行い,理論通りにシステムが動作することを確認した.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Ohta: "Towards an algorithmic debugging for distributed programs"Proc.of 6th Asia Pacific Software Engineering Conference. 426-433 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木下秀人: "ベクトル時間による実行履歴を用いた分散プログラム用デバッガDDB-基本構成-"平成11年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集. 647 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 木俣貴博: "ベクトル時間による実行履歴を用いた分散プログラム用デバッガDDB-実例-"平成11年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集. 648 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 太田 剛: "プログラム変更に対処し易いプログラム依存グラフの一変種" 情報処理学会 研究報告. 98・100. 49-56 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 木下秀人: "ベクトル時間を用いた分散プログラム用デバッガの実装について" 情報処理学会 第57回全国大会講演論文集. 1. 256-257 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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