• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高階型理論におけるパラメトリシティーの理論

研究課題

研究課題/領域番号 10780185
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関京都大学

研究代表者

竹内 泉  京都大学, 大学院・情報学研究科, 助手 (20264583)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード高階型 / 型理論 / パラメトリシティー / 多相型 / ラムダ計算 / パラメトリシティ
研究概要

本研究では、高階型理論におけるパラメトリシティーの理論について研究し、以下の成果を得た。
まず、高階型理論の基礎として、二階型付ラムダ計算の上の二階帰納法とパラメトリシティーの関係を研究した。そして、パラメトリシティーの理論から、各種の帰納法が自然に導入されることを示した。この研究は英文学術雑誌「フンダメンタ・インフォルマチカ」に収録された。
次に、その理論を高階型理論に拡張した。高階型理論では、圏論の概念を幾つか表現することが出来る。圏論に於て随伴函手は重要な道具とされている。「極限を保存する函手には随伴函手がある」という定理は、随伴函手に関して最も基本的な定理である。高階型理論では、函手、極限、随伴函手等の概念を表現することが出来る。その様に表現した許では、パラメトリシティーの理論からこの定理が証明される。このことが、本研究の主要な成果である。
また本研究では、多相型の計算にとって重要である、最汎型付けについても研究した。従来、線型項の最汎型と準線型項の最汎型に対して、その特徴付けがなされていた。その両者の証明は独立に与えられていた。一方、ベラルディは計算項の最適化という観点から「枝刈」という方法を提案していた。本研究では、枝刈の方法によって、両者の証明が本質的には同一であることを明らかにした。この成果は国際学会「2000年オーストララシア計算機科学週間」にて発表し、英文学術速報「理論的計算機科学電子版速報」に収録された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 竹内 泉: "An Axiomatic System of Parametricity"Fundamenta Informaticae. 33. 397-432 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 竹内 泉: "Pruning for Principal Type Assignment"Electric Notes in Theoretical Computer Science. 31. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 鴨浩靖・阿邑紀子・竹内泉: "Hausdorff Dimension and Computational Complexity" INFORMATIK BERICHTE,Computability & Complexity in Analysis , Pern Vniversitat. 235-8. 41-50 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi