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テラピア雄血中の雌特異タンパク質誘引に関する環境水成分の影響

研究課題

研究課題/領域番号 10780332
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価(含放射線生物学)
研究機関琉球大学

研究代表者

竹村 明洋  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 助教授 (40222103)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードテラピア / ビテロジェニン / 環境ホルモン / 沖縄 / 植物エストロジェン
研究概要

沖縄島河川水中に含まれる雌性ホルモン様作用物質を検索することを目的として、沖縄島河川に生息するテラピア(Oreochromis mossambicusとO.niloticus)の雄の血中に含まれる雌特異タンパク質(ビテロジェニン)をウサギ抗ビテロジェニン抗血清を用いた2元免疫拡散法で検出した。その結果、沖縄島河川12地点から採集したテラピアのうち、国場川2地点と安謝川下流1地点から採集したテラピアの血漿からビテロジェニンが高濃度で検出された。他の5地点(羽地大川、億首川、天願川、安里川及び今帰仁村サトウキビ畑用水路、)で採集した雄テラピアの血漿からもビテロジェニンが検出される場合もあったが、その割合濃度とも低かった。以上の結果から、安謝川下流と国場川には何らかのビテロジェニン誘導物質(雌性ホルモン様物質)が含まれると考えられた。河川の状態からこの雌性ホルモン様物質は植物エストロジェンの可能性が高かった。
採集した魚の精巣を組織学的に観察した結果、全ての個体で精子形成が行われており、ビテロジェニンの有無による差異は認められなかった。また、精巣中に周辺仁期以下の卵母細胞(精巣卵)を持つ個体が見つかり、その割り合いは安謝川で高かった。以上の組織学的観察の結果、河川中の雌性ホルモン様物質は成魚の生殖能力に及す影響は少ないが、精巣卵の出現から成長過程でなんらかの影響があることも考えられた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹村・申・高野: "沖縄島億首川に生息するテラピアの雌の生殖年周期" 沖縄生物学会誌. 36. 11-18 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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