研究課題/領域番号 |
10780387
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岸 和弘 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (70284320)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | GLUT4 / トランスロケーション / 三量体Gタンパク / AMPキナーゼ / インスリン作用 / Akt / ARF6 |
研究概要 |
GLUT4のトランスロケーションはGTPγSの細胞内導入によっても引き起こされる。しかし長い間このGTPγSのターゲットとなるGタンパクを特定することはできなかった。 申請者らは最近、GLUT4はインスリンのみならず三量体Gタンパク(Gq)を活性化するレセプターへの刺激によってもトランスロケーションが引き起こされ、それが生理的にも重要な意味をもっていることを発見した。mycのtagを付けたGLUT4mycを用い、インスリンやGqを活性化する生理活性物質がどのような分子メカニズムでGLUT4のトランスロケーションを引き起こすのか明らかにするために研究を開始した。 通常Gqを介するシグナルはPLCβを介してPIターンオーバーを起こし、ひいては[Ca^<2+>]iの上昇、PKCの活性化と伝えられるが、このGLUT4のトランスロケーションは[Ca^<2+>]iの上昇のみでは起こらないこと、さらにPDBu処理でPKCをdown regulationしても抑制されないことから、GqとGLUT4の間のシグナルを伝達するものはPLCβではなく新規の物質である可能性がある。 一方5'AMP-ActivatedProtein Kinase(AMPK)は筋収縮による筋内へのグルコースの取り込みに関与しているといわれていたため、最近我々はGqとカップルしているレセプターを刺激してもAMPKが活性化されることを見出し、グルコース取り込みとの関係を検討中である。
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