研究課題/領域番号 |
10780477
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
杉野 英彦 理化学研究所, 機能分子研究チーム, 研究員 (70270577)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | テレンセファリン(TLN) / キメラマウス / ホモマウス / ヘテロマウス / マイクログリア / テレンセファリン / ノックアウトマウス |
研究概要 |
現在までにES細胞(TT2株)由来のDNAから、TLNの全コーデイング領域と5'上流調節領域を含むゲノミッククローンを単離し、制限酵素地図の作成とエクソン/イントロンの位置の決定を行い(Genomics Vol.43:2091997)それらに基ずいて薬剤耐性遺伝子neomycin耐性遺伝子を組み込んだターゲッテイングベクターを作成した。さらに作成したターゲッテイングベクターをES細胞にエレクトロポレーションにより導入し、相同組み替えを起こした6つの独立したmutant ES細胞を上記の薬剤による選択培養で濃縮単離した。これらを正常マウスの8細胞胚に注入し、偽妊娠させた仮親へ戻しキメラマウスの作成を行い5匹のキメラマウスを作成した。このキメラマウスを正常態マウスと交配させ、ヘテロマウスを作成し、そのヘテロマウス同士を交配させ、ホモマウス(ノックアウトマウス、TLN欠損マウス)を作成した。現在までに5匹のホモマウスが生まれている。さらに現在、下記の点に注目してその実験準備を行っている。 1.マイクログリアの活性化 TLN欠損マウスではTLNがないので虚血時でも、マイクログリアの活性化が起りにくいと予想される。そこでHippocompus/Neocortexを中心に野生型マウスと比較する。マイクログリアの形態変化は抗MAC1抗体等を用いて調べる。現在、野生型のマウスを用いてコントロール実験を行っている。 2.神経細胞死の観察 虚血後、appototic neuronの数とnecrotic neuronの数を野生型マウスと比較する。appototic neuronの染色はTUNEL法で行い、necrotic neuronの染色はHematoxylin-Eosin法で行う。 特に海馬CA1領域を中心に遅発性神経細胞死に着目して観察する。これも現在野生型のマウスを用いてコントロール実験を行っている。
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