• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

サルを用いた「脳の意思システム」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10780498
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関岡崎国立共同研究機構 (1999)
京都大学 (1998)

研究代表者

逵本 徹  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (00260042)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード高次脳機能 / 大脳皮質電位 / サル / 意志 / 大脳皮質 / 意欲 / 集中力
研究概要

ヒトの脳磁場測定で捉えられた「意志」、「意欲」、「集中力」、「時間」などの心理過程に対応すると思われる脳活動現象をさらに深く解明する目的で、サルで同様の脳活動が捉え得るかどうかを実験した。2頭のニホンザルの大脳皮質に数ヵ月以上にわたって使用可能なフィールド電位記録用電極を取り付ける手術を行なった。電極は大脳皮質の表面と深部に対になる形で数十箇所に設置した。大脳皮質フィールド電位をミリ秒単位で多点同時計測してリアルタイムにディスプレイモニターに表示するとともに磁気ディスクに取り込んで種々のオフライン解析を行い、その結果をカラープリンタ(新設)により出力して検討した。電極を取り付けたサルに時間の計測や様々な範疇の作業記憶や集中力を必要とする課題を遂行させ、その際の大脳皮質活動を上記システムで記録解析した。詳しい結果は現在解析中であるが、「意志システム」の活動に関係すると考えられる脳活動が2頭のサルの両方で記録され、その性質がヒトで見い出された脳活動と相同である可能性を示唆する結果を得た。しかしこのような脳活動は個体差が大きいと考えられるため、今後さらに例数を増やす予定である。また、異なる脳活動測定法であるポジトロンCT法も併用してその意義について検討を重ねる予定である。「認知システム」や「運動システム」の研究に比べて入出力系から遠く主観的な要素が強いために動物実験が困難であった領域であるが、必要に応じてヒトで脳磁図計測も平行して研究を推進する予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi