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神経回路素子の活動を視覚化する手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10780502
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関東京薬科大学

研究代表者

森田 光洋  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (50297602)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード遺伝子発現 / イメージング / 神経回路網 / レポータージーン
研究概要

本研究は神経系における特定の細胞集団を蛍光標識し、それらの細胞集団が示す生理反応をそれ以外の細胞から差別化して測定する手法の開発を目的とした。具体的にはGFP(Green Fluorescence Protein)とその改変体を利用して遺伝子工学的に細胞内カルシウム、膜電位などの測定を行う技術を開発する(測定技術の開発)とともに、神経組織由来の初代培養細胞にこれらの遺伝子産物を細胞種特異的なプロモーター(遺伝子の転写調節領域)を利用して発現させて標識し、標識された細胞を差別化して測定を行う(標識技術の開発)ことを目指した。測定技術の開発としては、GFPと既存のカルシウム蛍光色素との間で見られる相互作用に着目して試験管内の検討を行った。その結果、GFPとfura-redもしくはBFP、CFP(blueまたはcyanの蛍光を発するGFPの改変体)とfura-redを共存させた状態においてカルシウム依存的なGFP由来の蛍光の変化が見られた。これはfura-redのカルシウム依存的な吸収スペクトルの変化がGFPの蛍光、もしくは励起光に影響を与えているためと考えられる。今後はこの現象を細胞内カルシウムの測定に応用するべく、株化細胞を用いた開発を進めていきたいと考えている。標識技術の開発としては、リポフェクション法の改良と、各種プロモーターの利用により、ラット大脳皮質由来初代培養細胞においてGFPの発現させ、神経細胞とアストロサイトをそれぞれ差別化して標識し、既存のカルシウム色素、CCDカメラのシステムを利用してカルシウムを測定することに成功した。この内容については第22回日本神経科学会において発表し、Neuroscience Research誌に掲載された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuchiya,R.,Kudo,Y.& Morita,M.: "Cell type specific labelling of cerebral primary culture withgreen fluorescent protein"Neuroscience Research. 23. S135 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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