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マウスにおけるマラリア原虫感染に対する宿主抵抗性遺伝子の染色体マッピング

研究課題

研究課題/領域番号 10780515
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関名古屋大学 (1999)
浜松医科大学 (1998)

研究代表者

大野 民生  名古屋大学, 医学部, 助手 (90293620)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードマウス / ネズミマラリア原虫 / 宿主抵抗性遺伝子 / 染色体マッピング
研究概要

NC/Jic系統はネズミマラリア原虫感染に対する代表的な感受性系統であるA/J系統よりも感受性を示す一方、129/SvJ系統は代表的な抵抗性系統であるC57BL/6J系統と同程度かそれ以上の抵抗性を有することが判明した。すなわち、ネズミマラリア原虫(Plasmodium yoelii 17XL)を腹腔内に1×10^5個感染させると、NC/Jic系統は感染5日後に血虫率が40%以上になり、感染6〜8日後にはすべての個体が死亡するのに対し、129/SvJでは感染5日後の血虫率は15%以下であり、感染により死亡する個体は観察されない。そこで、NC/Jic系統と129/SvJ系統のF1個体を作成し、ネズミマラリア原虫に対する感受性を調査したところ、F1個体はすべて感染に対して抵抗性である(感染5日後の血虫率は15%以下であり、感染により死亡する個体は観察されない)ことが判明した。そこで、F1個体とNC/Jic系統間で戻し交配個体(BC)群を作成し、感染感受性遺伝子の染色体マッピングを開始した。これまでに、170匹のBC個体にネズミマラリア原虫を感染させ表現型を判定した。その結果、感染5日後の血虫率は10〜80%と大きな変異があると同時に、感染6日後に死亡する個体から死亡しない個体まで、感染後の生死あるいは死亡時期についても大きな変異があることが判明した。更に、NC/Jic系統と129/SvJ系統間でMitマーカーの多型検索をしたところ、約80個の多型マーカーが選択できた。現在これらMitマーカーの遺伝子型の判定を進めて、表現型と遺伝子型との連鎖解析を行って染色体マッピングを行っているところである。これまでにマウスの第8及び第9番染色体上にネズミマラリア原虫感染感受性に関与する遺伝子が存在するという報告があるが、今回の研究結果はこれまでのところその報告とは一致していない。したがって、この研究によりネズミマラリア原虫感染に対する新たな宿主抵抗性遺伝子が染色体上にマップできると期待される。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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