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音楽家の楽音認知脳内機構の無侵襲計測

研究課題

研究課題/領域番号 10780522
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関北海道大学

研究代表者

平田 恵啓  北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (30250509)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード脳磁界 / SQUID / 楽譜 / イメージ / 聴覚野 / N1m / 脳の可塑性
研究概要

よく訓練を積んだ音楽家が楽譜を見ると,頭の中でその音が鳴っているように感じるとの報告が得られる。これは音感保持者の脳内では音の高さが概念化されていて,彼らは目にした楽譜を音のイメージに変換していると解釈することができる。本研究では,視覚的に与えた音符が音楽家の脳内側頭部で聴覚情報として再現されているのかを,時空間分解能に優れた脳磁界計測で明らかにすることを目指した。
被験者は大学で音楽を専攻し,相対又は絶対音感を持っていると申告した女子学生6名である。スクリーン上に視覚にして約3度の四角い白地内に五線譜を表示し,繰り返し間隔1.5-2.0秒で音程の異なる4つの四分音符を楽譜上に1個ずつランダムに呈示した(音符イメージ)。このとき被験者には見えた音符の高さの音を心にイメージするように指示した。対照実験では四分音符を変形したパターンを白地中の定点で点滅させ,被験者には静かにそれを眺めるように指示した(シンボル刺激)。被験者の左側頭部からの脳磁界を北海道大学電子科学研究所の19チャネル二次微分型SQUID磁束計により記録した。
シンボル刺激では潜時150msと250ms付近に,一方,音符イメージでは150-200msと250-400msに脳活動が観測された。音符イメージの活動の内,潜時260-270msのものは純音刺激による聴覚応答の活動源の近傍に推定された。これに対し,潜時150-180msの活動は,音符イメージとシンボル刺激では似た分布を示した。このことから潜時250-400msの活動は音符イメージに特有の活動と思われる。音感保持者が内観的に「音が聞こえる」と表現するものが,脳内の聴覚野近辺での音のイメージの再現である可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Hirata: "Musicians with absolute pitch show distinct neural activities in the auditory cortex"Neuro Report. 10.5. 999-1002 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 平田恵啓・栗城真也・クリストパーラフ: "脳の可塑性に対するMEG研究" 電気学会 マグネティック研究会 資料. MAG-99-6. 29-33 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hirata,S.ruriki,C.Partiv: "Musicians with absalute pitch show distinct neuralactivities in the auditory cortex" NeuroReport. 10・5. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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