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笑いの話芸の談話構造と大阪方言の談話的特徴に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10831004
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 談話(ディスコース)
研究機関東京大学

研究代表者

尾上 圭介  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90092171)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード話芸 / 笑い / 談話構造 / 大阪方言 / 漫才 / 会話 / 落語 / 下げ / 談話 / 大阪ことば(大阪方言) / 談話的特徴
研究概要

漫才、落語の音声資料を収集して文字化し、これに既存の落語活字資料を加えて、その談話構造を分析した結果、次のような見解を得た。
1.落語は、(1)演者による<素材紹介>行為と(2)演者による場全体の<共感形成>行為とが重層して成立するものであり、(1)と(2)の重層は<下げ>において集約的に見られるのみならず、落語のテクスト全体において見られる。
2.漫才の談話論的構造も基本的にはこれと同じである。笑う対象としての<素材>は、ボケ側の発言内容や、そういう発言をすることによってそこに形成される一つの人間像、また二人の会話の進展そのものによって構成される。それを笑うべきことだとする場の<共感形成>は、ツッコミ側の発言によって実現される。
3.場全体が笑うための<素材>を効率的に構成するために、漫才において長年にわたって練り上げられた会話の運びの型がいくつもあり、その中には(A)通常の日常会話の中にもあり得る運びのタイプと、(B)漫才を代表とするような笑いの話芸の中でしか現れないような運びのタイプとが認められる。
4.大阪方言では、会話を笑いにもちこむための努力と工夫が通常の会話の中でも濃厚に為される傾向が強い。それは(B)タイプの会話が日常化していると言うこともできる。
5.上記(4)のことの根底には笑いを求める大阪人の気質があるが、そのような言語行動上の顕著な傾向の背後には、大阪人の気持ちの動き方、発想様式、美意識にかかわる9個の特徴が指摘できる。

報告書

(4件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 尾上圭介: "落語の<下げ>の談話論的構造"日本語学. 18巻11号. 4-15 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 尾上圭介ほか2名: "(座談会)大阪のことば,大阪の文化"言語. 29巻1号. 14-38 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 尾上圭介: "大阪ことば学"(創元社)矢部敬一. 210 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 尾上圭介: "大阪ことば学"創元社. 213 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 尾上圭介: "落語の<下げ>の談話論的構造"日本語学. 18巻10号. 4-15 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 尾上圭介: "大阪ことば学"創元社. 210 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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