研究課題/領域番号 |
10835003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
前山 祥一 筑波大学, 機能工学系, 助手 (50292537)
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研究分担者 |
五十嵐 浩也 筑波大学, 芸術学系, 助教授 (80258839)
原田 昭 筑波大学, 芸術学系, 教授 (70114121)
油田 信一 筑波大学, 機能工学系, 教授 (00092502)
岡崎 章 筑波大学, 芸術学系, 講師 (40244975)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 移動ロボット / 遠隔操作 / 感性 / インターネット / WWW / 美術館 / アバター / ISDN |
研究概要 |
本研究では、「芸術作品を鑑賞する人間の感性に基づく行動を解析することにより、感性評価構造のモデルを構築する」研究のデータ収集ツールとして、「遠隔地の美術館に置かれた移動ロボットを鑑賞者がインターネットを介して操作することで美術鑑賞ができるシステム」の開発を行った。当該研究期間では、下記の研究を行い、上記の目的を達成した。 1.実際の美術館で他の来訪者と共存できる人間サイズのロボットの開発 2.移動ロボットと美術館内Webサーバとの無線通信方式の確立 3.通信伝送時間遅れに強い移動ロボットの遠隔操縦方式の考案 4.実際の美術館と広域インターネットのISDN経由接続方式の確立 5.ロボットを用いた鑑賞行動データの収集実験 6.Webブラウザ上でのロボットの遠隔操作インターフェイスに関する研究 7.ロボットによる鑑賞とVRMLで作成した美術館との鑑賞行動の比較 これらの研究の結果、ISDN臨時電話を設置するだけで、どこの美術館からでも広域インターネットに接続して、移動ロボットの遠隔操作による鑑賞が可能なシステムが完成した。また、このロボットを用いた鑑賞システムの操作特性、および、鑑賞行動に及ぼす影響についても調査した。本期間の研究により、「感性評価構造モデル構築基礎実験のための遠隔操作鑑賞ロボット」は、ほぼ完成したということができる。今後、このロボットが積極的に活用されて、人間の鑑賞行動のデータが十分に収集され、感性評価構造モデルの確立へと研究が進められることを切望する。
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