研究課題/領域番号 |
10838001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
和田 龍彦 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90002112)
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研究分担者 |
村田 和香 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10200304)
安田 和則 北海道大学, 医学部, 教授 (20166507)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高齢者 / リハビリテーション / 介護 / 無拘束測定 / 姿勢計測 / 移行速度 / 介護者 |
研究概要 |
高齢者のリハビリテーションでは、高齢者らの活動性すなわち運動機能の把握が重要課題の1つとなり、本年度(平成11年)前半の研究では、昨年度に試作した長時間姿勢計測装置と新ソフトを用い、引き続き高齢者の各種姿位時間および直接運動量や運動機能に関連する歩行や走行、あるいは立ち上がりやしゃがみ込みなど、動きに対する速度計測を行った。その結果、高齢者群と成年および青年群の間では立ち上がりや座り動作に時間的差のあることが、また周知ではあるが、自由歩行は別として距離と場所を定めた自然歩行では両群の間に差のあることも確かめられた。 一方、老人の介護にあたり、介護職の者が日常生活では取り得ない姿勢の持続や、負荷の多い姿勢をいかに強いられているか、またその結果どのような問題が生じているかなどを明らかにすることは、効率よい離床援助のプログラムの立案や、腰痛予防の対策として有効と考えられる。そこで本年度後半の研究では、対象者を先の高齢者から老人病院で介護にあたる職員に換え、前述の姿勢計測装置を用い、勤務活動時間内での身体的ストレス等を姿勢変化やその持続時間から検討することとした。具体的には、高齢者に係わるリハビリテーション職員や看護・介護を行う病院職員らを測定の対象者とし、勤務時間内での姿勢変化から介護者側の身体的負担を検討した。その結果、同じ病院内でも病棟職員とりハビリテーション職員とでは高齢者への関わり方に大きな違いが見られ、特に腰部に対する負担が大きいと考えられる立位体幹前屈姿勢時間数に倍半分の相違があり、病棟職員の身体的負担の大きいことが判明した。なお、これらの結果は10名程度の少数対象者によるもので検討課題提案段階の域にあり、今後データー収集を含めてさらに検討を続けたい。
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