研究課題/領域番号 |
10838005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 徳太郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70004687)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 活性化酸素障害 / 胃病変 / Na負荷 / 尿中過酸化水素 / 等張性運動 / 抵抗運動 / ナトリウム利尿 / 循環血漿量 |
研究概要 |
腎病変の発現と増悪に活性酸素障害の関与が推測されているが具体的に実証した報告はおくられていない。我々は腎における活性酸素の発生を反映しうる尿中過酸化水素に注目し、精度が高く再環性の良好を尿中過酸化水素の測定法を確立した。最初に、腎のエネルギー消費に最も影響する腎へのNa負荷と尿中過酸化水素排泄量との関係を調べたところ、Na負荷の増加が尿中過酸化水素排泄を増加させることを明らかにできた。 次に、腎疾患患者の早朝1時間尿を採取し、その過酸化水素濃度を測定した。健常者に比して、腎疾患患者では、尿中過酸化水素排泄は有意に増加していた。さらに腎生検標本の組織学的所見との関係を調べたところ、腎病変の活動性所見を示す例において尿中過酸化水素排泄の増加が著明であった。また、尿蛋白量が多い例においてその排泄量の増加が認められた。 以上の結果から、腎病変の増悪には活性酸素障害が関与していることが示唆されるとともに、その変化を尿中過酸化水素排泄を指標として推測できることが示された。 本研究は、腎疾患と尿中過酸化水素とに関する最初の検討であり、今後腎疾患の発生やその進展に関する研究に新しい手がかりを与えるものと考える。
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