研究課題/領域番号 |
10838007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八木 了 東北大, 医学部, 助教授 (90135137)
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研究分担者 |
半田 康延 東北大学, 医学部, 教授 (00111790)
伊橋 光二 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (40160014)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 起立 / 歩行 / 筋電図 / 動作解析 / 機能的電気刺激 |
研究概要 |
本年度は健常者を対象として、起立・歩行にとって重要な筋の動作筋電図計測を行った。筋電図計測は表面電極では計測出来ない深部の筋についてはワイヤー筋内電極を用いて実施した。筋電図信号はデジタルオッシロスコープおよびデータレコーダに記録し、生体信号解析ソフトで処理した。特にこれまで機能が明確になっていない膝窩筋の作用を、ハムストリング筋との関係で検討した。筋電図計測と同時に、3次元動作解析装置と床反力計を用いた運動計測を同期させて行った。 その結果、起立・歩行中の膝窩筋は踵接地期に最大活動が見られるだけでなく、歩行周期全体で活動していることが判明し、起立・歩行機能再建でも重要であることが示唆された。また、ハムストリング4筋の各々の機能にも違いがあることが明らかになった。 臨床応用では、第2胸髄から第12胸髄損傷の5例の症例で起立および立位保持の機能再建を行い、装具なしで15分から30分の平行棒内立位保持が可能となった。また第6胸髄損傷患者で歩行器を用いた歩行機能再建を試みた。これまでのところ、起立と立位保持はある程度可能となってきている。しかし歩行については、その電気刺激パターンを筋電図解析の結果をもとにさらに改良する必要性があることが明らかとなっており、さらに詳細な筋電図解析と筋刺激パターンの最適化を進める予定である。
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