研究課題/領域番号 |
10838036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
千野 直一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051531)
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研究分担者 |
正門 由久 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10173733)
木村 彰男 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70118941)
園田 茂 慶応義塾大学, 医学部, 専任講師 (10197022)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 脳卒中 / ADL / FIM / 地域リハビリテーション / 予後予測 / 退院 / 機能障害 / リハビリテーション / 併存疾患 / 機能的自立度評価 / 能力低下 / SIAS |
研究概要 |
初回発作の入院脳卒中患者164名を層別化し、入院までの期間、入・退院時FIM score、FIM gain、平均入院期間などを比較した。また、入院時FIM scoreおよびFIM gainと入院期間との関係を調べた。さらに、1か月ごとのFIM efficiency(単位日数あたりのFIM gain)を分析した。患者の内訳は、平均年齢54.4±11.0歳、発症から入院までの平均期間114.5±71.5日、平均入院期間108.7±38.6日、入院時のFIM運動+認知項目合計点(入院時FIM score)84.0±19.6点、退院時のFIM運動+認知項目合計点(退院時FIM score)101.7±17.8点。左脳障害73名、右脳障害91名。脳梗塞68名、脳出血80名、クモ膜下出血16名であった。入・退院時FIM scoreは疾患別では差がなかったが、部位別では皮質障害よりも皮質下障害で高く、半側空間無視の合併、MMSE(Mini Mental State Examination scores)が21点未満の場合には低かった。入院期間は入院時FIM scoreが低いほど、FIM gainが高いほど長かった。FIM gainは入院初期ほど高かったが、入院終期でも軽度増加していた。入院時FIMscoreが低値の患者では、入院期間はやや長期になるが、訓練で大きなFIM gainが得られることがわかった。 さらに自宅退院した60名の脳卒中患者のADL変化をみると、退院時FIM運動項目合計点が70点台の患者では退院後のADL低下を来たしやすいことが示された。このADLレベルの患者では、最小介助レベルの動作を家人が手伝ってしまいやすいことが一因と考えられた。
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