研究課題/領域番号 |
10839010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物臨床医学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
田浦 保穂 (1999) 山口大学, 農学部, 教授 (80163153)
中間 實徳 (1998) 山口大学, 農学部, 教授 (90081596)
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研究分担者 |
宇根 智 山口大学, 農学部, 助手 (60294659)
中市 統三 山口大学, 農学部, 助教授 (60243630)
田浦 保穂 山口大学, 農学部, 教授 (80163153)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | イヌ / 椎間板ヘルニア / 椎間板髄核 / 軟骨異栄養症 / 非軟骨異栄養症 / カテプシンL / MRI / システインプロテイナーゼ / システインプロティナーゼ |
研究概要 |
イヌでは品種別に椎間板髄核の構成成分が異なり、軟骨異栄養型および非軟骨異栄養型とに分類され、その変性時期や椎間板ヘルニアの羅患率は異なっている。本研究においてはイヌの椎間板ヘルニアの発症メカニズムを解明する目的で、椎間板ヘルニア羅患犬を軟骨異栄養型および非軟骨異栄養型に分類して椎間板髄核MRIで検索し、さらに椎間板髄核に対して生化学的にアプローチした。山口大学農学部附属家畜病院に来院した椎間板ヘルニアが疑われた65症例のMRI検査から、T2強調画像での信号強度変化率は軟骨異栄養型が55.9%と、非軟骨異栄養型の39.5%よりも有意に低下すること、すなわち、両者では椎間板の水分含有量に差があることが判明した。その原因として軟骨異栄養型は、髄核内に軟骨組織を有するという点であり、その軟骨の変性が椎間板ヘルニアの発症に何らかの要因となっていることが示唆された。そこで髄核に軟骨細胞を含む軟骨異栄養型犬種であるビーグルの椎間板の髄核と線維輪における、細胞内蛋白質代謝作用を有するシステインプロテイナーゼ活性の特性を比較検討した。その結果、ビーグル犬の腰椎椎間板ではシステインプロテイナーゼの一種であるカテプシンLの酵素活性がカテプシンBよりも高いことが判明した。また椎間板の中心にある髄核の方が周辺部の線維輪よりも高い酵素活性が認められた。さらにカテプシンLは酸性領域で活性を有することから椎間板ヘルニアの発症の要因として局所特異性やpH特異性が考えられた。これらの結果は、イヌの椎間板ヘルニア発症メカニズムを解明する上で重要な発見である。
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