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伊藤道郎と山田耕筰の初期の活動にみられる能の要素と日本旋律-西洋文化の受容とジャポニスム

研究課題

研究課題/領域番号 10871012
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 美学(含芸術諸学)
研究機関東京音楽大学

研究代表者

武石 みどり  東京音楽大学, 音楽学部, 専任講師 (70192630)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード伊藤道郎 / 山田耕筰 / イェーツ / ホルトス / グリフェス
研究概要

研究計画に従い、本年度は次のような研究を実施し成果を得た。
1.フェノロサの能研究とイェーツの「鷹の井戸」の音楽面での特徴について、間題点の抽出作業を完了した。「鷹の井戸」の準備およぴ初演に用いられたエドマンド・デュラック作曲の音楽の手稿がアメリカに現存することが新たに判明した。
2.ロンドンでの伊藤道郎の活動について、イギリスのホルスト財団と情報交換を行い、ホルストが伊藤のために作曲した「日本組曲」についてイギリス側に伝えられている情報を確認した。並行して、ホルストの「日本組曲」の自筆スケッチ、2台ピアノ用楽譜、自筆スコアのコピーをイギリスより入手し、相互比較を試みた。これらの資科の検討結果を第50回日本音楽学会全国大会(平成11年11月)で報告した。この調査の過程で、伊藤道郎がイギリスの舞台美術家チャールズ・リケッツやデュラック等の衣装により、1916年1月にリサイタルを行っていたことが新たに判明した。伊藤道郎関係でロンドンに残る資料は限られているが、リケッツ、デュラック、及ぴ当時滞英中の画家、牧野義雄関係で資料が残っている模様なので、複数の美術分野の研究者と情報交換を開始した。
3.ニューヨークでの伊藤道郎の活動について、グリフェスが伊藤のために作曲した日本的作品の自筆スケッチ、自筆断片、および自筆スコアのコピーをニューヨ一ク公立図書館より入手、また山田耕筰が同時期に伊藤のためにニューヨークで書いた作品の自筆譜、および自筆断片のコピーを日本近代音楽館で入手し、その関連について検討した。さらに、伊藤道郎の舞踊様式継承者である古荘妙子氏(東京)、島崎さとる氏〈ニューヨーク)からも情報を収集し、伊藤のロンドン時代の活動との関係を含めて、検討結果を目本音楽学会全国大会(平成11年11月)で報告した。
今後は、伊藤のロンドンでの活動に焦点を絞って探求する予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 武石 みどり: "1915〜18年の伊藤道郎の活動とホルスト『日本組曲』の成立事情"音楽学. 45・3. (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 武石 みどり: "山田耕筰のアメリカ旅行-日米現存資料に基づく再検討"音楽学. 46・1. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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