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自閉症児・者における「心の理解」促進のための援助技法に関する行動分析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10871022
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関吉備国際大学 (1999)
筑波大学 (1998)

研究代表者

日上 耕司  吉備国際大学, 社会福祉学部, 講師 (40282313)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード自閉症 / 心の理解 / 心の理論 / 行動分析
研究概要

自閉症児・者は他者の「心的状態」の理解に困難を示すことが知られている。他者の「心的状態」の理解を促進するためには、どのような条件が必要だろうか。本年度は、他者の心的状態の理解の中でも、最も基本的な1つである「他者の知識」についての理解、すなわち、「他者が何を知っているか、何を知らないか」の理解を促進するための条件を明らかにすることを目的とした。
対象は小学校通常学級3年に在籍する自閉症男児1名であった。テスト場面として、「神経衰弱ゲーム」をおこなった。ゲームの参加者は、カードをめくる際にヒントを要求することができた。ヒントはA、B2名が出した。Aはヒントを出す直前にカードの裏側を見て、正しいヒントを出した。Bはでたらめなヒントを出した。参加者はどちらのヒントに従うかを自由に選択できた。この場面では、Aのヒントを選択することができることを、他者の知識を理解していることと見なした。訓練場面として、「王様ゲーム」をおこなった。王様ゲームでは、(1)王様の「〜を見なさい」という命令に対して、それを正しく動作でおこなう課題、(2)演者が何かを見る動作を観察した後、「○○先生は〜を見ました」と言語報告する課題、そして、(3)箱の中身を知っている人を、箱の中を見なかった人から選択する課題、の3つを順におこなった。
その結果、対象児は課題のルールについては、テスト課題、訓練課題とも比較的容易に学習した。一方、課題の正答率については、訓練課題(1)(2)については比較的容易に100%に達したが、訓練課題(3)およびテスト課題においてはチャンスレベルに留まった。今後、課題課題(3)をより詳細に課題分析し、よりスモールステップ化して訓練を継続する予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松岡勝彦,日上耕司,牧野留美,近藤幸子: "自閉症研究における「心の理論」"特殊教育学研究. 37・4. 87-92 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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