研究概要 |
1,平成10年度の研究を基に、下記のように研究発表を行った。 (1)立浪澄子・立浪勝「保育所理念の将来像を探る-日加の国際比較を通して-[I]目的と方法」日本保育学会口頭発表1999 (2)Sumiko Tachinami, Child Care Workers as a Source of Parenting Education for Japanese Mothers, Paper Presented at the CRIAW Conference99 October 15-17,1999,Canadian Research Institute for the Advancement of Women 2,平成10年度に行った予備調査を基に内容や表現の変更を行い、本調査を平成11年3月に実施した。対象者は富山県新湊市内の全保育所の保護者のうち無差別に抽出した300人で回収数は207部、回収率は69%であった。 本調査の結果、保育者に対する親の期待は子どもの園生活に関して具体的で的確な情報を頻繁に提供してほしいという要望がもっとも強く、それについで適切な保育の提要、異世代との交流の機会提供、父親の保育参加への呼びかけ、親参加行事の提供などへの要望が強いことがわかった。また現状では保育所側からの子育ての適切な情報提供や助言、親への励ましやいたわり、地域住民による子育て支援などに関しては必ずしも十分には満足していない、または期待が薄いなどの傾向が見られ、親と保育者のパートナー・シップの構築という研究課題が明確になった。本調査の結果とその分析に関しては現在論文執筆中であり、平成12年度日本保育学会に口頭発表の予定である。
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