研究課題/領域番号 |
10871056
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
都染 直也 甲南大学, 文学部, 助教授 (30179999)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 京阪式アクセント / 共通語アクセント / 社会言語学 / アクセント変化 |
研究概要 |
今年度は、下記1〜3の事項を実施した。 1.京阪式アクセント・データの再整理:研究代表者自身による過去の研究データ(28人×約2500語)をデータベース化するために、データをテキストファイル化し、データベースソフト用に変換するための加工作業を行なった。 2.小学生の自然談話の採取:調査を意識させない場面で、小学生4名の日常談話を採取(一部録音)し、語レベルでのアクセントの実態について調査した。語彙表を用いた資料ではないので、個人ごとのデータであり、比較までは行なっていない。 3.大学生の共通語読み調査 京阪式アクセント地域出身の大学生23名を対象に、ある小説の一節(800字程度)を共通語を意識させた上で朗読させる実験を行なった。調査の性格上、放送・演劇等共通語を使用もしくは意識している者は除外した。 京阪式アクセント地域で生育した者が、ある程度までは共通語アクセントを使用できることの確認は、本研究の出発点であった。小学生から30代ぐらいの年代では、かなりのレベルに達することを確認した。ただし、個人差が大きく、共通語アクセント顕在化の要因解明には、家庭環境(テレビとの接触度等を含め)や心理的要因の詳しい分析が必要である。共通語アクセント顕在化と共通語アクセント化の峻別のみならず、顕在化に大きく影響を及ぼす要因について、更に調査が必要である。
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