研究課題/領域番号 |
10871065
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 東京商船大学 |
研究代表者 |
新野 守広 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (00228131)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ドイツ演劇 / ベルリン / フォルクスビューネ / プレンツラウアーベルク / シャウビューネ / プレンツラウアー・ベルク |
研究概要 |
本年度は三年間の研究期間の成果をまとめ、学会誌・紀要で発表した。 (1)"Inszenierung als Reflexion.Die Hamletmaschine von Robert Wilson und von Akira Okamoto."In:Schwellenuberschreitungen.Asiatische Germanistentagung in Fukuoka 1999.Dokumentation.(日本独文学会編三修社発行2000年6月)554-563項。1999年8月のアジア地区ゲルマニスト会議(日本独文学会主催)での発表を土台に、ハイナー・ミュラーの戯曲『ハムレットマシーン』がベルリンと東京でどのように演出されたかを分析。二つの都市の歴史的文脈の差が上演形態に反映していることを論証した。 (2)「ベルリンをめぐる二人の劇作家-平田オリザと川村毅」<第四回シアターアーツ賞受賞論文(佳作)国際演劇評論家協会[AICT]日本センター主催>In:シアターアーツ(国際演劇評論家協会[AICT]日本センター編集委員会編集、晩成書房発行2000年7月)第12号136-143項。論文(1)で萌芽的に論じたベルリンと東京という二つの都市の比較演劇研究を、日本の若手演劇人の戯曲ではベルリンがどのように描かれているかという観点から、発展的に論じた。 (3)「新しいシャウビューネの出発」In:「東京商船大学研究報告(人文科学)」(2000年12月)第51号27-38項。ベルリンの代表的公共劇場であるシャウビューネの芸術スタッフが入れ替わり、これまでサブカルチャーで活躍してきた若手演出家・俳優・振付家・ダンサーが登用された。この背景をサブカルチャーと劇場をめぐる文化的布置の変化と捉え、劇場の新しいあり方を模索する動きとして分析した。 本研究はベルリンを研究対象とするものであったが、研究の進展と共にベルリンと東京の文化状況の比較研究へと研究範囲が広がりつつある。都市論・メディア論・演劇論という複数のジャンルにまたがる本研究は現時点では完結せず、さらなる継続的な展開が期待される。
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