今年は、アンケート調査をタイにある日本企業(約300社)に対して行った。企業の種類としては、電機・機械それに精密工業に属するものを中心にした。来年度は、米国での日本企業に対しても、同じアンケート調査を実施する。分かったことは、進出時期に比例して、研究・開発機能がある程度、アジアにある小会社へも移転されていることである。しかし、同時期に実施した日本本社への調査では、多国錯化を進めている一方で、財務機能は逆に、日本や、地域統括組織への集中化がおこなわれいる。この様な生産・開発機能の分業化と財務・戦略機能の集中化が、グループ組織の統合化と分散化のバランスにどう影響を与えているのか、どのような、マネジメント組織が有効なのか、今後調査していく予定である。
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