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時間構造をもつ光源の2光子相関計測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10874062
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関東京都立大学

研究代表者

宮原 恒〓  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00106600)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード2光子相関 / コヒーレンス
研究概要

本研究では、時間構造のある光源の2光子相関を測定するための電子回路を設計製作した。この回路は、2つの入力にたいする1GHz程度の帯域をもつ高周波増幅回路、低域および高域に独立に時定数をもつフィルター回路、それらの2つの出力を掛け算する混合回路、およびさらにそれを2乗する2乗回路から構成されている。この回路に擬似的な信号を入力してテストした結果、大きな信号に対しても正しい出力をあたえ、-80dbm程度の小さな信号にたいしても十分なS/Nを確保できることが確認された。
また、具体的な利用として、高速で回転する磨りガラスを透過させたレーザー光を、ビーム分割器で2つにわけ、2個のPINダイオードで検出し今回製作した回路に入力したところ、カオス的光源に特有な2光子相関効果が得られた。またこのガラスの回転数を変え、また回路のフィルターの時定数を変えたところ、2光子相関の振る舞いが見かけ上大きく変化することが見いだされた。
ガラスの回転数を変えることは、速い揺らぎの時定数を変えるだけでなく、回転周波数の整数倍の系統的時間構造を変えたことに等しいから、フィルターの時定数を適当に選ぶことにより、系統的時間構造による見かけ上の相関は取り除くことができることを証明したといえる。
今後この方法は放射光など、比較的高速の時間構造をもつ光源の「真の2光子相関」を計測する技術に発展させることが可能である。この意味で、本研究の初期の目的は達成されたといえる。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Miyahara: "From First-Order Coherence to Higher-Order Coherence of Synchrotron Radiation" J.Synchrotron.Rad.(1998). Vol.5. 305-308 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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