研究概要 |
量子化学において重要とされているオービタルの可視化に関連して以下の研究を行った. (a)4次元のオービタルの可視化に関する研究 3次元のオービタル(原子軌道)の角部分を可視死する方法として,極座標で表される数式をデカルト座標系に変換した後,等値曲面表示を行う方法を開発した,この方法は搬用性が高いため,4次元のオービタルの可視化に応用しうることを明らかにした. (b)オービタルの可視化におけるアニメーション技法の研究 QTVRと略称される市販ソフトウェアをオービタルの可視化にはじめて適用し,簡単な操作で軌道イメージを把握するアニメーションが作成できることを明らかにした. (c)アニメーション技術の教育効果の検討 アニメーションまたは静止画が,オービタルの数式の理解にどのように役立つかを,実際の授業において,無作為抽出した2つのグループで比較した.その結果,アニメーションの利用が数式の理解において著しい効果を示すことが明らかとなった. 以上の成果はインターネット上で公開するとともに,学術論文としてとりまとめた.
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