研究課題/領域番号 |
10874116
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
菊澤 喜八郎 (菊沢 喜八郎) 京都大学, 農学研究科, 教授 (50271599)
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研究分担者 |
杉本 敦子 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (50235892)
浅野 透 (中静 透) 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (00281105)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 常緑性 / 落葉性 / 光合成速度 / 葉寿命 / 葉の寿命 / 葉の回転速度 / 葉寿命の理論 / 葉のコスト / 支持器官のコスト / 長枝 / 短枝 / 葉のディスプレイ / 光合成 / 葉製造 |
研究概要 |
光合成活性と葉寿命の比較を行った。常緑広葉樹は12月下旬から4月上旬の冬期に光合成活性が低下し、クスノキ、シイ、シラカシでは光合成活性がゼロ近くになる休眠状態を示した。アラカシ、シャシャンボ、ヒサカキでは個体差が大きく、個体によっては著しく光合成活性が低下した。ソヨゴでは光合成活性が著しく低下した個体は見られなかった。光合成活性が著しく低下した葉は黄褐色を示したが、黄褐色を示した葉が著しく光合成活性が低下したとは限らなかった。前年葉の、春の光合成活性の回復は、冬期に著しく光合成活性が低下しなかった種では4月上旬で、休眠状態を示した種では4月下旬であった。新葉の開葉は4月下旬に始まり、5月中旬には葉面積は最大となったが、光合成活性の最大が示されたのは6月下旬から7月上旬であった。一方、落葉広葉樹の開葉はオオバヤシャブシ、ヤマザクラ、アカメガシワ、ネジキなどの早い種では4月上旬に始まり、コナラ、クリ、ヤマウルシなどの遅い種では4月中・下旬に始まり、いずれも葉面積が最大に到達した時点で最大光合成活性を示した。 クスノキ、シャシャンボの前年葉は6月に落葉した。他の常緑広葉樹では同時期に3年目の葉の多くが落葉したが、前年葉は夏から秋にかけて.一部が徐々に落葉し、一部は越年葉となった。冬の光合成活性の低下は12月に始まった。落葉広葉樹では、ネジキ・ヤマウルシは11月上旬に紅葉が早く始まったが、コナラ・クリは12月中旬と遅かった。オオバヤシャブシでは枝の先端の葉が1月上旬まで緑で残った。 常緑広葉樹と比べて、落葉広葉樹の春から秋までの光合成期間は、オオバヤシャブシを除いて短かった。最大光合成速度は葉寿命が1年に達しない落葉広葉樹が最も高く、常緑広葉樹では葉寿命が1年のクスノキ、シャシャンボで高く、葉寿命が約2年のソヨゴ、アラカシ、シイ、シラカシ、ヒサカキで低かった。
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