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ノネコのメスによる配偶者選択:MCH認識の検証

研究課題

研究課題/領域番号 10874117
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関九州大学

研究代表者

矢原 徹一  九州大学, 理学部, 教授 (90158048)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードMHC / 配偶者選択 / 血縁認識 / ネコ
研究概要

MHCは病原体の侵入を認識する機能を持つ免疫系のタンパク質であり、ヘテロ接合体の方が病原体認識のレパートリーが広いため、適応度が高い(つまり超優性である)ことがわかっている。またヒトでは同じMHC遺伝子型どうしの夫婦では流産率が高いと報告されている。したがって、もしメスが配偶者のMHC遺伝子型を何らかの方法で知ることができるなら、メスは自分とは異なるMHC遺伝子型を持つオスを選択する方が有利である。ネズミではMHC遺伝子型の違いを尿の匂いで認識できることが実験的に証明されており、MHC遺伝子型による配偶者選択が起きている証拠がある。このようなMHC遺伝子型による配偶者選択の一般性を確かめるために、ノネコにおける配偶者選択を調査した。特定のメスネコを発情期を通じて観察し、どのオスの交尾試行を拒否し、あるいは受け入れたかを刻銘に観察した結果、メスネコは近親者を避ける傾向があることが判明した。DNAフィンガープリントによってはじめて判明した父方の血縁者をも避けていたため、メスは何らかの化学シグナルによって配偶者の血縁度を認識していると考えられる。この際に、同じMHC遺伝子型を持つオスが避けられているかどうかを判定するため、現在PCRによるMHC遺伝子型の判定作業が進められている。発情期が冬期のため、1年間の萌芽的研究の範囲内では、統計的に検定可能なサンプル数をこなすことができなかったが、血液サンプルは確保されたので、年内には結果を得られる見通しである。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yahara,T.: "Molecular evolution of a host-range gene in geminiviruses infecting asexual populations of Eupatorium makinoi." Genes & Genetic Systems. 73. 137-141 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ooi,K.: "Genetic variation of geminiviruses:comparison between sexual and asexual host plant populations." Molecular Ecology. 8・1. 89-97 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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