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原子運動に基づく連続体力学とその分子動力学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 10875027
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

高橋 邦弘  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (60095619)

研究分担者 志澤 一之  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (80211952)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
キーワード高次物質 / 高次応力 / 偶応力 / 原子配列 / エントロピー / Gibbsの関係式 / メソドメイン / メソメカニックス
研究概要

物質の力学的あるいは熱力学的な挙動を巨視的に記述する方法は既に確立されていると見ることができる.しかしそれを原子の運動を基礎にして積み上げる場合には多少の問題が残っている.多数の原子の運動を平均化によって巨視的な量におきかえる際の積分領域をどうとるか,またその領域内部での変動の影響を無視することは妥当かどうか,などの問題点である.
本研究ではこの点をメンドメインなる概念を用いて検討し,その小領域内部での諸量の変動も考慮する理論を始めに展開した.これにより,内部の高次変形の影響を考慮した高次物質に対する保存則を導くことができた.高次物質特有の高次応力は,通常の物質における熱流束の一部とみなすことができる.このことと,高次物質におけるエントロピーの関係を見るために,エントロピーの微視的表現をGibbsの式を用いて導出した.ここに高次応力仕事率に関する表現が用いられている点が特徴的である.
高次物質のエントロピーと,通常の物質のエントロピーとの相違を確認するために,分子動力学法に基づく数値計算を行ない,得られた原子の速度に,上で得られた式を適用した.その結果,高次物質のエントロピーは,通常の物質のエントロピーに比べ値が小さくなることを定量的に明らかにすることができた.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 金子 晃: "高次応力によるエントロピーの微視的表現およびその分子動力学法による検討" 第42回日本学術会議材料研究連合講演会前刷集. 253-254 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 林 謙二: "原子の運動に基づいた固体材料の力学的仕事率と熱力学量の表現およびその等価性" 日本機械学会第76期全国大会講演論文集(I). 3. 653-654 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihiro Yasui: "Microscopic Expressions of Balance Equations for Microscopic Continuum Based on Lattice dynamics" Proc.of Soc.of Engineering Science,Annual Technical Meeting. 35th. 149-150 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 林 謙二: "原子配列を考慮した極性体モデルにおける力学的諸量の仕事率と熱力学的諸量の等価性" 日本機械学論文集A編. 64・628. 132-140 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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