研究課題/領域番号 |
10875094
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
龍岡 文夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70111565)
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研究分担者 |
内村 太郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60292885)
吉嶺 充俊 東京都立大学, 工学部, 講師 (80251338)
東畑 郁生 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20155500)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | セメント改良土 / 変形・強度特性 / 三軸圧縮試験 / 養生 / セメンテイション / 拘束圧 / せん断応力 / 弾性変形特性 |
研究概要 |
セメント混合砂質土と軟弱粘性土を用いて、異なる材令期間、等方・異方応力状態、養生期間で、三軸圧縮試験によりセメンテイションの効果に及ぼす応力状態の影響の法則性を明らかにした。その際、載荷・養生過程で0.001%程度の微小振幅の繰返し載荷を行い、その時々の弾性変形係数を測定し、セメンテイションの発達と損傷の指標とした。実験的にも、三軸セル内のロードセルで軸応力を正確に測り、供試体側面で軸ひずみと側方ひずみを局所的に0.001%以下のひずみレベルから正確に測定し、また加圧応力状態で1年以上養生することに特色を出した。 異なる応力状態で養生されると、応力空間においてその応力点の周辺に非常に剛性が高い応力領域が形成される。この高剛性領域は、養生される応力点が移動するごとに繰返し形成される。セメンテイションは、通常モール・クーロン破壊基準における粘着力として理解されているが、本研究ではこのようなマクロ的な理解をせず、セメンテイション効果は圧縮・せん断による粒子間骨格構造の変化とともに変化し、セメンテイションの発達は「粒子間での摩擦のすべり抵抗と回転抵抗の増加」をもたすことによりその時の粒子骨格構造を補強する働きをするとことが妥当であることが分かった。 本研究により、セメンテイションのメカニズムの理解が深まるとともに、「弱くセメンテイションされた堆積軟岩とセメント改良土の地盤の原位置における小ひずみレベルでの変形係数の正確な推定法」の研究に資する基礎的知見を得た。
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