研究課題/領域番号 |
10875104
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宗宮 功 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60025947)
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研究分担者 |
岸本 直之 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00293895)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Cryptosporidium / オゾン処理 / 消毒 / 不活性 / ATP / 生育活性 / クリプトスポリジウム / オゾン消毒 / 不活化モデル / 生育活性評価 |
研究概要 |
精製したクリプトスポリジウムオーシスト(C.parvum)のオゾン処理実験を行い、その生育活性の変化をATP(アデノシン三リン酸)を測定することにより定量化した。オゾン処理実験は、液回分気回分の条件で行った。この際の生育活性の変化は、溶存オゾン濃度と接触時間の積算値(IV値)によりクリプトスポリジウムとオゾンの総合接触頻度を表すと、処理水中に含まれる夾雑物(ラテックスビーズ)の存在の有無に関わらず一意に表すことが可能となった。また、オゾンとクリプトスポリジウムの反応を、(1)オゾンと反応することによりオーシストウォールが損傷を受ける(2)損傷を受けたオーシストウォールからオゾンが内部まで進入することが可能になりATPの減少がはじまる、の2段階に分けたモデルを作成することにより、生育活性の変化量をよく近似することが可能となり、クリプトスポリジウムの90%、99%、99.9%の不活化に必要なIV値はそれぞれ、17.8、30.5、42.4(mg・min/L)となることが示された。この値は、脱のう機能の有無による生育活性の変化の定量(99%不活化に必要なIVは19.2(mg・min/L))と比べて約1.5倍の値となっている。また、ATPの減少はIVが4〜6(mg・min/L)までの間では起こらなかった。このことにより、オゾンとの反応の初期においてはオーシストウォールの酸化・分解のみがおこり、オーシストウォール内部の酸化・分解は起こっていないことが示唆された。
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