研究課題/領域番号 |
10875109
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 秋田県立大学 (1999) 秋田県立農業短期大学 (1998) |
研究代表者 |
鈴木 有 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (90027235)
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研究分担者 |
田中 光 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70064441)
岡崎 泰男 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 講師 (70279511)
飯島 泰男 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
後藤 正美 金沢工業大学, 工学部, 講師 (40170469)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 木造建物 / 伝統軸組工法 / 在来軸組工法 / 耐震抵抗機構 / 技術思想 / 立体架構 / 接合法 / 壁体工法 |
研究概要 |
1.「伝統工法」の『抵抗機構』は、地震外力をしなやかに受け入れ、各所に分散しながら吸収する粘り強い構造体を造ること、<(1)「土塗り壁」/(2)「通し貫工法」と「柱・梁の木組み接合部」/(3)「柱じか置基礎」>で段階的に抵抗する『多段階防衛型』であること、従って、「伝統工法」の『技術思想』は、「自然体型」で無理をせず、地震力が大きくなれば壊れる部分も予め造っておき、多数のダンパーを内蔵してエネルギーを消散し或いは遮断すること、を明らかにして、上記の技術思想と地震力への抵抗機構を現代技術によって補完しつつ実現することを『新伝統木造軸組対震工法』創成の基本方針とした。 2.新工法の基礎をなす「構造材料」「接合工法」「立体架構法」「壁体工法」「基礎工法」の各々について、『対震工法』としての体系化を図りつつ、伝統的工法に基礎を置く具体的手法を創案した。 3.木材高度加工研究所の構内に建設されている実大の住宅実験棟で、上記の考案手法を工法として取り入れて、各種の振動実験や静的水平交番加力実験、最終段階として大加力による破壊実験を実施し、その力学的合理性と構法的有用性とを検証した。 4.合理性と有用性を検証しえた主な工法は、【基礎工法】:(1)RC造地中梁に埋設した自然礎石に直置きの土台基礎、【構造材料+壁体工法】:(2)通し貫+木小舞の土塗り壁+下見板張り壁体、(3)落とし厚板壁体、【接合工法】:(4)太径木ダボ接合、【立体架構法】:(5)多段横架材の柱縫い付け、(6)小壁(垂れ壁)・袖壁・腰壁の活用である。 5.以上の成果を随所に採り入れた新伝統工法による実際の木造住宅を設計し、秋田市内に建設して昨年末に竣工、この設計と建設の過程で、これらの工法の実用性と有用性を確認・検証した。現在継続観察中である。
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