研究課題/領域番号 |
10875120
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
中林 誠一郎 埼玉大学, 理学部, 助教授 (70180346)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 共析 / 鍍金 / 非線形 / 空間パターン / 螺旋波 / 銀 / アンチモン / 電気化学 / めっき / 自己組織細化 / 磁場効果 |
研究概要 |
銀(Ag)とアンチモン〈Sb)の2種の金属イオンを含む水溶液から、電気化学的に鍍金をおこなうと、螺旋状の空間パターンが電極表面に自然にできる。表面をオージェで分析すると、白く見えるところはAg、黒く見えるところにはSbが析出していた。電極表面にできる白黒の唐草模様は、白線と白線の間隔が至る所で一定(約10μm)である。模様は、電気分解開始直後から現れ、時々刻々、「間隔一定」の規則を守りながらその姿を変える。つまり、本系は、3次元的な空間規則が、電気分解という巨視的なパラメーター(電圧、あるいは電流)を制御するだけで得られる特異なシステムといえる。本研究では、このAg/Sb共析系が、空間パターンを発生する機構を解明した。ついで、模様の大きさ(線幅)を定める因子を特定し、3次元的に構造を制御した自己組織化金属膜を作り、この金属膜の物性を、特に、その電気的な特性に注目して調べた。
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