研究課題/領域番号 |
10875165
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
大嶋 寛 (1999) 大阪市立大学, 工学部, 教授 (20112526)
加藤 錠治 (1998) 大阪市立大学, 工学部, 教授 (20224511)
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研究分担者 |
東 雅之 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (20285282)
大嶋 寛 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (20112526)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | コケ / 鮮類 / 重金属 / 環境汚染 / Cd^<2+> / Hg^<2+> / Moss / Mercury / Cadmium / Bioremoval |
研究概要 |
鮮類による有毒重金属イオンの除去について検討した。ケヘチマゴケ(Pohlia flexuosa)を用い、有毒重金属イオンであるCd^<2+>の水溶液中からの除去及びコケに吸着したCd^<2+>の脱離について以下の結果を得た。 1,水溶液中からのCd^<2+>の除去機構: Hg^<2+>の除去については、細胞表面への吸着及び細胞内への取り込みの2つの機構が存在したが、Cd^<2+>では細胞表面への吸着のみで細胞内への取り込みは確認できなかった。Cd^<2+>除去に及ぼすpHの影響を検討した結果、pH3.0ではpH4.0から8.0に比ベ、Cd^<2+>の除去量が1/2以下に減少することを見いだした。Gardea-Torresdeyらの方法に従い、細胞表面のカルボキシル基のエステル化を行い、Cd^<2+>の吸着除去に及ぼす影響を検討した結果、Cd^<2+>の吸着が全く見られなくなったことから、細胞表面のカルボキシル基がCd^<2+>の吸着に強く関与していることが示唆された。 2,Cd^<2+>除去の連続処埋: 連続法によるCd^<2+>除去を試みた。80ml容積のカラムにコケを充填し、光照射下、30℃、滞留時間約2.2時間で30ppmのCd^<2+>溶液を連続的に処理した。その結果コケ1g(乾燥重量)によって、30ppmの溶液を750ml処理できることが明らかとなった。 3,コケからのCd^<2+>の脱離: Cd^<2+>が吸着したコケをpHの異なるリン酸溶液で洗浄することによる、コケからのCd^<2+>の脱離について検討した。その結果、pHが3.5から6.0の範囲では、pH3.5のリン酸溶液で最もCd^<2+>脱離量が多く、洗浄操作を3回行うことでコケに吸着した量の約50%が脱離することが明らかとなった。また洗浄後のコケを再び培養した結果、Cd^<2+>吸着及び酸で脱離という操作を行ってもコケは増殖が可能であった。
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