研究概要 |
1.AlF_3含有SiO_2系での希土類一元系酸化フッ化物ガラス(Si_x-LnOF,AlF_3)の作製を試み、生成物のX線回折データ及び光学顕微鏡観察結果を整理してガラス形成可能領域に関する相図をNdやSmの系について作成した。その結果、希土類を高濃度に含有する組成領域でもガラス形成が可能であることを明らかにした。また、AlF_3の添加によるガラス形成能の変化について整理し、昇華による組成変化が大きいことを示した。 2.(Si_x-LnOF,AlF_3)系について、EPMAによる組成分析を試み、ZAF法により組成を決定するための測定条件を確立した。 3.DTA測定から、(Si_x-LnOF,AlF_3)系ガラスのガラス転移温度は800℃付近であった。 4.GeO_2系での希土類含有酸化フッ化物ガラス(Ge_x-LnLn'OF,AlF_3 or BaF_2)の作製を試み、特にLa及びNd系について(1)と同様にして相図を作成した。BaF_2を用いることで焼成中の組成変化を抑制できることを見いだした。 5.液浸法により屈折率の評価を行い、合成したガラス中の1.7を超える高屈折率を持つものがあることを明らかにし、かつ屈折率と密度が1次の相関性を持つことを示した。
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