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非官能性有機化合物間の交差カップリング反応

研究課題

研究課題/領域番号 10875184
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関京都大学

研究代表者

村上 正浩  京都大学, 工学研究科, 助教授 (20174279)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードルテニウム / アルキン / アルケン / カップリング反応
研究概要

遷移金属錯体を用いればC-H結合やC-C結合をも活性化することが可能になっているが、そのような活性化には、ヘテロ原子官能基の存在が必須であった。目的生成物がヘテロ原子官能基を含まない場合には、反応後官能基を除く作業が必要となる。そこで本研究では、ヘテロ原子官能基を持たない非官能性の有機化合物の間で炭素-炭素結合を効率的に生成する新手法を開発することについて検討した。しかも、触媒反応であること、中性に近い条件で反応が進行することを条件とした。
その結果、カチオン性ルテニウム(II)錯体を触媒として用い、末端アルキンにオレフィンを作用させると、アルキンの末端炭素とオレフィンのsp2炭素間に結合が生成し、共役ジエンを与えることを見出した。形式的には、オレフインのsp2炭素-水素結合がアルキンの三重結合にトランス付加したことになる。本反応は、水酸基、エステルなどの官能基を持たない不活性な基質間の反応である点、共役ジエンが生成する点で、これまでに報告されている形式のものとは異なる新しいエン-イン交差カップリング反応である。
また、機構的な観点からの研究も行い、β-置換ビニリデン錯体を別途合成し、これとオレフィンの反応により、カップリング生成物が得られることを確認し、ビニリデン錯体中間体経由で反応が進行していることを証明した。
さらに、アルキンの代わりにエン-インを用いて同条件下で反応を行なうとエン-インとアルケンの[4+2]付加環化反応が進行することを見出した。即ちカチオン性ルテニウム(II)錯体触媒の存在下、ピリジン溶媒中100℃でエン-インにアルケンを作用させて、[4+2]付加環化体である環状共役ジエンを位置及び立体選択的に得た。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masahiro Murakami: "Ruthenium-Catalyzed Coupling of Unactivated Olefins with Unactivated Alkynes" Tetrahedron Lett.40・39. 7361-7364 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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