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くり返し加えられる水分ストレスが草本植物における茎の疲労破壊に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10876004
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関山形大学

研究代表者

西澤 隆  山形大学, 農学部, 助教授 (10208176)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード水ストレス / トマト / 細胞壁 / 応力 / エチレン / 水分ストレス / 弾性 / 曲げ応力 / 茎
研究概要

トマト苗を用いて繰り返し加えられる水分ストレスが茎の伸長生長量,エチレン生成量,茎の力学的抵抗性および細胞壁成分の変化について調べ,以下の知見を得た.
1.トマトセル苗の草丈は,苗が一度大きな水分ストレスを受けただけで抑制され,その後灌水によって水ストレスを解放しても回復しなかったことから,水ストレス条件下で茎の伸長生長が阻害される要因は,水ストレスが繰り返し加わることよりも,幼苗期の一時的な影響をより強く受けることが示唆された.
2.25mlのセルトレイには種して約1カ月間育苗した場合,茎の引っ張りおよび切断応力に対する抵抗性は,水ストレスを繰り返し受けた苗に比べ,ストレスを受けない対照区の方がより大きな値を示した.一方,200mlのポットには種して約1カ月間育苗した場合,茎の引っ張りおよび切断応力低抗性は,対照区に比べ水ストレスを繰り返した苗でより大きな値を示したことから,セルトレイのような限られた容積のポットで長期間育苗した場合には,繰り返し加えられる水ストレスによる苗の硬化よりも,根に加わる物理的ストレスの方が苗の硬化により大きく影響するものと考えられた.
3.ほとんどの実験で,水ストレスが繰り返し加えられることにより,苗におけるエチレン生成量が対照区に比べ増加した.
4.細胞壁の主成分であるペクチン,ヘミセルロースおよびセルロース含量は,苗の硬化に明確な影響を及ぼしていなかったことから,トマト苗の硬化にはリグニンの関与が示唆された.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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