研究課題/領域番号 |
10876011
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸・昆虫利用学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
古澤 壽治 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (70127166)
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研究分担者 |
小谷 英治 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (10273541)
一田 昌利 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (40223101)
杉村 順夫 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (20273542)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | カイコ / 微小重力 / クリノスタット / 胚発生 / 胚運動 / 繭糸蛋白質 / フィブロイン / 微少重力 / 胚発生・分化 / 営繭行動 / トレハラーゼ / シュクラーゼ / 奇形 |
研究概要 |
1)カイコ胚発育に及ぼす重力影響の解析 STS-84における宇宙実験において、シャトル内で発育させた胚において反転異常がみられた。このことを確証するため、発生初期卵を二次元クリノスタット下にセットし、反転異常が起こるか否かについて検討した。その結果、産卵24時間後の卵を用いると、水平回転区では回転数が55rpmまで増しても反転異常胚の出現は2.6%であったが、垂直回転区では回転数が増すに伴い反転異常胚の出現率が高くなり、55rpmでは52%の反転異常胚が出現した。また、この出現率は産卵24時間後の卵で最も高いことから、この時期での重力感知がその後の発生に影響を与えるものと推察した。 2)繭糸蛋白の物理的性状に及ぼす重力変化の影響 2Dクリノスタット下(60rpm)で営繭させた繭を煮繭・繰糸し、X線回析を行ったところ、静止、水平および垂直区のいずれも配向したSilkIIの回析像を示したが、DSCによる熱分解温度において差がみられた。このことより、重力変化によってフィブロインの結晶部分は影響を受けず、むしろ非結晶部の分子鎖の配向性に影響を与えるものと推察した。
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